蜂の子に美肌効果はあるのか?

おいしい蜂の子ご飯

蜂の子とはクロスズメバチの幼虫のことですが、日本のいくつかの地方では郷土料理の素材として身近に感じられているものでもあります。岐阜県の東濃地方では「ヘボ」と呼ばれています。この地方もそうですが、主に山間部では魚がとれないために、たんぱく質を摂るために昆虫が食べられる習慣ができたようです。今では考えられませんが、なんとか栄養を摂るために人々はいろいろな工夫をしたのでしょう。

ほかにもイナゴを佃煮にして食べる習慣がある地方もありますね。東濃地方の恵那市ではヘボの巣の大きさを競うコンテストも開催されているようです。それほどヘボ、ススメバチの幼虫を食べることが根付いているということなのでしょう。

このヘボは、ご飯に炊き込んで食べることが多いのです。材料となるヘボの巣は1キロ一万円といわれるような高額で売買されています。栄養価の高い食材として珍重されているのですね。ヘボの巣から蜂の子とさなぎを取り出して、醤油、砂糖、お酒といっしょにお米と炊き込むものが蜂の子の炊き込みご飯です。蜂の子を噛んだ瞬間、甘味が感じられるそうです。

そのほか、甘露煮や佃煮にしたり、炒めて食べる方法もあります。蜂の子は冷凍保存もできるので手に入ったときには試してみてはどうでしょうか。蜂の子の栄養価が高いことはよく知られています。滋養強壮、疲労回復など昔から有用性が高い食べ物として、良質なたんぱく質としての蜂の子にまだまだ私たちの知らないパワーもありそうですね。